荘子に学ぶ
 
「荘子に学ぶ」/ジャン・フランソワ・ビルテール

スイスの大学教授による荘子についての講義をおさめた本。

“西洋人が中国古典について書いてもたいして面白くなかろう”とあまり大きな期待を抱かずに読み始めたのですが、大間違い。興味深い考察の連続でウィトゲンシュタインやレヴィ・ストロースなんかの名前も登場するので、とってもエキセントリックな荘子論。

『荘子』は、人気の高い論語や老子に比べると取り上げられることが少ない古典ですが、機知とユーモアに富んでおり文学的にも楽しめる。「胡蝶の夢」や「木鶏」の話が有名。

「荘子に学ぶ」の訳者があとがきで、“この文明社会のなか、3.11を経て、各自新たなパラダイムへの歩みを始める”ことができるという主旨のことを書かれていたが、『荘子』にはホントにそのチカラがあると思う。

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# by hi-g_blog | 2011-10-08 18:51 | 読書
9月に読んだ本
 
今月も読書メーターでのまとめ。

9月に読んだ本の中でイチオシはやっぱり『存在の耐えられない軽さ』。クンデラの表現力には衝撃を受けました。アタマが良すぎると思うなあ、この人。

最近まで翻訳もの・海外文学が苦手で(「カラ兄」を途中で断念したり)あまり読んでなかったのですが、東欧の作家がけっこう相性がいいんじゃないかというのが最近気づいたこと。ミラン・クンデラ、アゴタ・クリストフ、ジャージ・コジンスキー、ヴィクトール・フランクル…と、最近読んでみてよかった作品は東欧作家ばかり。

アゴタ・クリストフ(ハンガリー)とジャージ・コジンスキー(ポーランド)はかなり平易な言葉だけで書かれているのでとにかく読みやすい。2人とも亡命して母国語ではない言語で小説を書いていて、少し前に芥川賞を受賞したヤン・イーさんもそうですが、言語・語彙に精通しているのがいい小説を書く条件ではないということですね。

9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2468ページ
ナイス数:17ナイス

庭師 ただそこにいるだけの人庭師 ただそこにいるだけの人
東欧作家コーナーで見つけて読んでみました。 どう読めばいいのか?文明社会(アメリカ)や知識人を揶揄してるようでもあり、道家のように作為を否定していると読むこともできる。また、単なるコメディとしても楽しめる。ニーチェのツァラトゥストラが下敷きとのことだが、まるで荘子の寓話を読んでるようです。 とにかく、読みやすい。アゴタ・クリストフ同様、亡命作家なので母国語で書かれていないことが大きく影響しているのでしょうか。
読了日:09月28日 著者:ジャージ コジンスキー
嘔吐 新訳嘔吐 新訳
小説として読む。実存主義のテキストとして読む。どちらにしても、ついていきづらい。しかし、マロニエの根っこの場面以降はけっこう引きこまれたし、希望のもてるエンディングも◎
読了日:09月27日 著者:J‐P・サルトル
アーティストの言葉―美の創造主たちの格言アーティストの言葉―美の創造主たちの格言
印象に残るものがいくつかありました… 「だが、真のクライアントは自分自身なのだ」ソール・バス。「私は自分が特別な存在とは思っていない」クリムト。
読了日:09月22日 著者:
虹の彼方に (講談社文庫)虹の彼方に (講談社文庫)
原発や基地問題など、2011年のいま読んでもまったく古くない。著者の慧眼には恐れいります。
読了日:09月20日 著者:池澤 夏樹
存在の耐えられない軽さ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-3)存在の耐えられない軽さ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-3)
クンデラの表現力にまいった。キッチュの解釈も興味深く、最高の哲学小説だと思う。
読了日:09月17日 著者:ミラン・クンデラ
スティル・ライフ (中公文庫)スティル・ライフ (中公文庫)
「意味ではなく、形だけを見る」というスライド写真鑑賞のシーンがお気に入り。
読了日:09月15日 著者:池澤 夏樹
日本のコピーベスト500日本のコピーベスト500
これだけの名コピーをあらためて読むと、なんか、じんときますね。
読了日:09月10日 著者:安藤 隆,岡本 欣也,仲畑 貴志,前田 知巳,小野田 隆雄,佐々木 宏,山本 高史,児島 令子,一倉 宏,澤本 嘉光
本当にわかる哲学本当にわかる哲学
136,7pあたりはゾクゾクきた。著者の想いが伝わってくる構成が◎。
読了日:09月09日 著者:山竹 伸二
読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)
読了日:09月03日 著者:ショウペンハウエル
ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)
ちょっと理解しづらい…。それにしても、よくここまで喋れるものだ、ソクラテス。プラトンの演出はどのくらい入ってるんでしょう?
読了日:09月02日 著者:プラトン

2011年9月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

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# by hi-g_blog | 2011-10-01 18:25 | 読書
哲学小説

『存在の耐えられない軽さ』/クンデラ

この本の持つ神経質で難解そうな印象に反して、のっけから引きこまれた。

なにしろ、書き出しがこんな感じ。
「永遠の回帰というのは謎めいた思想だから、
ニーチェはこの思想によって多くの哲学者を困惑させた。」


他にも、
「カントの言葉では、正しく発音される“こんにちは”でさえ、
なにかしら形而上学的な命題ににてくることがある。
ドイツ語は重い言葉なのだ。」


などなど、読んでいくと、恋愛小説というよりは、完全に哲学小説ではないですか。かなり好みです。


この作品は比喩表現が多い。恥ずかしげもなく次から次へとこってりした比喩表現が続く。普通ならベタすぎていいかげんにしてくれ、といいたくなるところだが、多くの表現があまりに見事で唸ってしまう。
見事すぎてついついiPhone片手にメモをとりながら読んでました。「ニーチェはデカルトに代わってやってきて、馬に許しを乞うたのだ(p335)なんて発想がどこから来るのか?クンデラの実力に感服するばかりです。

哲学の一般的な解釈・イメージをうまく使用しながらも、この作品独自のテーマをうまく表現している。もちろん、説明しすぎてない。謎の部分も多く、時代や場所は章によって適当に移り変わり、前後するのでついていきづらい。
そのへんも魅力のひとつなんでしょう。

この小説は、好き嫌いがはっきり分かれるでしょうが、哲学のほか「プラハの春」「ベートーベン」「アンナ・カレーニナ」といったキーワードに興味を覚える方にはオススメです。

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↑「池澤夏樹 世界文学全集」のものを読みました。このシリーズの装丁は美しい。

この作品は1987年に映画化され話題になっていたので、覚えている方も多いのではないでしょうか。
 
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# by hi-g_blog | 2011-09-19 19:04 | 読書
Mac作業デー
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今日は相方デザイナーがプレゼンで出張。しかも、昨日までで撮影や打ち合わせが一段落ついたので、今日はもくもくとMac作業デー。

まずは午前中に入稿準備。データをDVDに焼く作業がうまくいかずDVD数枚を無駄にする…。以前からよくあったのですが、インデザインのパッケージ時に収集される英字フォントが原因。特定のフォントだけ外すとうまくいくのですが。

午後からは、先日撮影したデータの加工作業。これをやってると時間が過ぎるのがあっという間ですが、まだまだ頑張ります。
 
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# by hi-g_blog | 2011-09-14 18:23 | 仕事の周辺
なつかしい名コピー
 
『日本のコピー ベスト500』を読みました。

仲畑さんが、「記憶のコピーを探しやすいよう、いいコピーだけ一冊にまとめてほしい」との一言から生まれたとのこと。

ぼくがデザイナーになりたての頃、一人前になろうと年鑑をいろいろめくって見た広告のコピーのオンパレード。これだけの数の名コピーをまとめて見せられると、じんときちゃいます。

まるで深夜にサンテレビなんかでやってる80's洋楽のコンピレーションCDの通販コマーシャルをみているような感覚。

80年代の音楽なら日常的にラジオなんかで聴く機会が多いので懐かしさも薄らぐのですが、ちょっと忘れていたコピーを久しぶりに読んだ感覚はまた別格。2つほど挙げてみます。

「紙クズはもう一泊します。」/帝国ホテル

お客さまがうっかり捨ててしまった大事なメモなどがあった場合、チェックアウト後でも探せるよう1日捨てずに置いておくというホテルのサービスを訴求したもの。このコピー、好きだったのですが、ビジュアルがどんなものだっかた忘れてしまいました。どんなのでした? 後で昔の年鑑めくってみます。


「遊んでくれてありがとう。ボクは石油にもどります。」/東芝

これはビジュアルもインパクトあるので覚えている人も多いのではないでしょうか?プラスチックを石油に戻す技術の広告ですが、キューピー人形がこっちみてバイバイ(してるようにみえる)しながら溶けていってるイメージの可愛くてコワイ写真でした。映画ターミネーター2のラストでシュワちゃんが自らを溶かしていったのを彷彿とさせますよね。

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上位10作は順位がついてます。こうのって楽しいですよね。「なんで、コレがはいってないんや」とか勝手なこといいながら見られます。
(個人的には『プール冷えてます』がもっと上位でもいいのでは?と思ったのですが)
 
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# by hi-g_blog | 2011-09-10 13:42 | 仕事の周辺
重陽
 
今日は9月9日。重陽でした。
陰陽説で「陽」とされる奇数一桁の中で一番大きい9が重なった日なわけですが、なぜ奇数が「陽」で偶数が「陰」なんでしょう?いまひとつイメージつきません。

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しかし、重陽の節句はマイナーですね。菊の花を浮かべた酒を飲むらしいですが、ぼくのまわりにはそんなことしてる人はいません。
 
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# by hi-g_blog | 2011-09-09 19:19 | その他
秋がやってくると
 
まってました、秋。
日中はまだちょっと暑いですが、仕事で打ち合わせに向かう時にジャケットを羽織れるようになりました。もうちょっとです。夏が完全に去ってくれたらやりたいことがいくつかあります。

ベランダや公園で本を読む。自転車で遠乗り。温泉。アウトドア料理。… これらは炎天下でやっても苦痛なだけですからね。
 
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秋がくると、なぜか頭の中でぐるぐると流れる曲があります。『HARVEST FOR THE WORLD』(パワーステーションバージョン)。高校時代気に入ってよく聴いてましたが、秋だったんでしょうね。25、6年たっても消えないので、かなりしっかりすり込まれているようです。

ちなみに夏にクーラーなしで残業して汗ばんでくるとマディ・ウォーターズの『 I Just Want To Make Love To You』が勝手に流れてきます(汗)。オーディオいらずです。
 
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# by hi-g_blog | 2011-09-08 20:09 | その他


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