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6月に読んだ本
 
今回は自分にしてはめずらしく11冊中10冊が小説。
暑くなってくると小難しいものより、フィクションにひたりたくなってくるのか?とにかく今は小説モード。

月の前半は初めてSF小説にチャレンジしたが、ここ最近は小川洋子さんの短編がお気に入り。大ヒットした『博士の愛した数式』なんかの長編もいいけど短編のほうがハマリますね。

6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2943ページ
ナイス数:27ナイス

インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ちょっと遅いが追悼読書、初タブッキ。 掴み所のないまま読み進め、結末になる最後の章では結構ドキドキ。読み終わってもなんかモヤモヤは残るが…。「大事なのは個人のたましい」と予言者に告げられる章が印象深い。
読了日:06月30日 著者:アントニオ タブッキ
アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)
素晴らしい。江國さんが巻末の解説で書かれてるように、ただこの短編小説に舌つづみをうつのみ。『バルセロナの夜』『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』『また明日…』(←今回の変態度No.1。とんでもないよ、これ)あたりが特にお気に入り。
読了日:06月30日 著者:小川 洋子
より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン  現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)
やっぱりきちんと練習せんとなぁ。ローラー台買おうかな。
読了日:06月27日 著者:西 加南子
十八歳・海へ (1977年)十八歳・海へ (1977年)
いやいや、これが18歳の文章? 確かにこの荒々しさは、若いからこそ書けたのだろう。暴投だらけ。まじめに読み過ぎてもだめなのかもしれないが…。
読了日:06月25日 著者:中上 健次
波の絵、波の話波の絵、波の話
秀英初号明朝で組まれた美しい表紙。ポジフィルムで撮られたであろう気持ちのいい写真。洒落た文章。これでもかと写植で詰めうちされた本文。いい意味で時代を感じさせる1984年の本、新鮮です。
読了日:06月24日 著者:村上 春樹
海
活字フェチな変態短編『バタフライ和文タイプ事務所』が異彩を放っている。アルモドバルに映画化してほしいくらいの倒錯ぶり(笑)。他にも『ひよこトラック』の抜け殻のくだりなど、次々と繰り出される攻撃が何故か心地よい短編集。癖になりそうですな。
読了日:06月21日 著者:小川 洋子
カイマナヒラの家カイマナヒラの家
「サーフィンに出会っていたら、その人生の半分は成功したようなもの」。そんなものなのか?ハワイ、サーフィン、ビーチの大きな家…。縁のないものが読むと、あまりに絵空事だが、たまにはこんな心地よい小説もいいかな。そしてなにより、写真が素晴らしい!いい本でした。
読了日:06月19日 著者:池澤 夏樹
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)
なるほど、止まらなくなる面白さ。辛気くさくないタイプのSFでテンポもよい。みなさんがおっしゃってるように、どうしても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と重ねながら読んでしまいます。相手をわざと怒らせてボタンを押させようとするくだりは、あまりに古典的で、今の時代ではつっこみどころ(笑)。
読了日:06月18日 著者:ロバート・A. ハインライン
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
署長ビーティが、焚書により世の中に幸せがもたらされるメカニズムを語るくだりが強く印象に残る。頭のいい子を苛めるいじめっ子の例えがアメリカと見事に重なるなぁ(もちろん今の日本も…)。本など読まず、小難しいことは考えず、テレビばっかり見て、楽しけりゃ幸せになれる?? 悲しいかな、この本の戒めは全く古くなく現代にも必要なのだ。
読了日:06月14日 著者:レイ ブラッドベリ
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
言語の単語数を極限まで減らして国民から思考を奪い去ろうとする試みが恐ろしすぎ。ウィトゲンシュタインの命題「言語の限界が思考の限界である」が元ネタなんだろう。矛盾する二つの考えを同時にもつ「二重思考」といい、国民をいかにしてビッグブラザーの管理下に置くかの設定の深さが、この作品を名作たらしめている。おそるべしジョージ・オーウェル!解説がピンチョンなのもスペシャル感があって◎!!
読了日:06月10日 著者:ジョージ・オーウェル
幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
読んでよかった!SFの古典的名作。「幼年期」ってそういうことなんですね…。なにしろスケールがでかく、歴史、宗教、科学なんかを超越した視点に驚愕。唯一類推できるのは宇宙の理、老子のいうところの道(タオ)とか…。人類はどこにむかっていくのか?何のための存在するのか?非常に哲学的なのであります。
読了日:06月04日 著者:アーサー・C・クラーク

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

 
by hi-g_blog | 2012-07-02 18:22 | 読書
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