「映画って、あんまり好きじゃない」と、うそぶきながらも、最近は何故か観たいモードになることが多く、ぽつぽつ観ています。 なにかで読んだのですが、 「最近の小説っていいのがないよね」って言ってる人にかぎって、あまり小説を読んでなかったりする。“本当にいい作品”“相性ぴったりの作品”って世の中にそうそうあるもんじゃないのに、2〜3作品読んだ(観た)だけで判断するのはおかしい。やっぱり作品に出会おうと思うなら数多く体験してみることが大事ですよ。 と、たしかにその通り。 しかし、そうなると困るのがあきらかな駄作(もしくは相性の悪い作品)にもつきあわされることになる。最初からそういう映画だとわかって観るなら、それもご愛敬ですが、すごく期待した映画が実際観てみると自分のなかで消化できなかった時の“きょとん感”といったら…。(たぶんエンドロールが流れた時、口がぽかんとあいてます) そんな事態を防ぐひとつの手が、めんどくさいんですができるかぎり予習をすることでしょう。この作品は○○から影響を受けている、引用している…とか、どんなことでもいいんですが、場合によっては結末まで知っててもいいかもしれません。 自分にそこまでの勇気はないですが、実は“映画や小説はネタバレしてても、つまらなくなることはなく、逆に面白さが増す”という研究結果もありますね。かえって自分で思考する余裕が生まれるんでしょう。 よく「先入観なしでピュアに楽しみましょう」なんて言いますが、所詮他人が考えたこと・表現したことを、すんなり消化できるのは、よっぽど相性がいい場合のみ(ワンパターンの娯楽作品は別として)。アート、絵画がいい例です。ウンチクや補助情報がないと単に“きれいな絵やなあ”で終わってしまいます。やっぱり他人の考え・表現を理解しようとするなら歩み寄りが必要ですね。 最近、構造主義関連の本にはまってるのですが、この内田樹さんの本は、そんな構造主義の観点から映画を分析したもの。「エイリアン」についての分析が面白する! その他の観てない&忘れている映画も観たくなりますが、ここまで分析できる内田さんの能力に脱帽です。 映画マニアにありがちな知識としてのウンチクは苦手ですが、こういうモノの見方のレクチャは大歓迎。
by hi-g_blog
| 2011-11-11 18:50
| 映画
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