7月に読んだ本
 
7月は直木賞・芥川賞の発表がありましたね。買って読んでない本がたまってきるんですが、我慢できずに芥川賞受賞作『冥土めぐり』購入。作家の個性を堪能できる一冊でした。

おしくも直木賞はとれなかった『楽園のカンヴァス』もルソーの絵を観に行きたくなる面白い作品。

7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1968ページ
ナイス数:31ナイス

冥土めぐり冥土めぐり
この筆力に引き込まれる。面白い。鹿島田さんの作品は初めてだが、これからもっと凄い作品を生み出してくれるんじゃないかと期待しちゃいます。
読了日:07月31日 著者:鹿島田 真希
飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)
なんか、こういう清らかな物語を読んだのは本当に久しぶりのような気がする。幾人かの素晴らしい大人がでてくるのがいい。
読了日:07月22日 著者:ケストナー
経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)
このまま進むと地球環境がもたないと皆わかっている、わかっていながらも経済成長は肯定する。まさしくジョージ・オーウェルの二重思考。また、自国の軍隊が一番殺しているが自国民との事実も恐ろしい。歴史・政治がここまで研究されていながら、理想の姿に変えられない人間の力にあらためて愕然とする一冊。
読了日:07月18日 著者:C.ダグラス ラミス
楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
アンリ・ルソーへの愛が伝わってくる、たまらない作品。MoMAに行きたくなる!NYは無理でもとりあえず大原美術館に行ってこようかな?
読了日:07月14日 著者:原田 マハ
決して逃げなかった男たちの教え 戦国策伝決して逃げなかった男たちの教え 戦国策伝
この本は著者の亡き朋友にささげるとのこと。そのエピソードが載ったあとがきが泣ける。それにしても戦国策はおもしろい。中国の長い歴史の中でも興味深いエピソードに事欠かない特別な時代ですね。
読了日:07月13日 著者:山口謠司(やまぐち・ようじ)
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
あいかわらず肩の力がぬけまくり。最後の付け足し「今週の村上」まで含めてヌケ具合が完璧。村上春樹×大橋歩×葛西薫の超大物ばかりでここまでゆるい本をつくっているというのが気にかかってます。面白いなあ。
読了日:07月11日 著者:村上 春樹
まぶた (新潮文庫)まぶた (新潮文庫)
気持ち悪いほうにベクトルが振られすぎじゃないかと心配になる短編集。ホラーか?と思ってしまうほど。まぶたを切り取られたハムスターや、不気味に光る野菜、背泳ぎのカタチのまま腕がおりなくなった少年。一番恐ろしかったのは、排水溝に長い間詰まっていた人参を鍋にいれる料理教室のおばさん先生…。
読了日:07月07日 著者:小川 洋子
沈黙博物館 (ちくま文庫)沈黙博物館 (ちくま文庫)
小川ワールド全開でこれもまた面白い作品。問題は読む側がどう消化するかだ。なぜ乳首?シロイワバイソンって? 読みやすさに反比例して突っ込みたくなる要素が満載。しかも終盤はミステリーっぽくも読めてしまうものだから大変。もちろん謎ときはないので、このモヤモヤ感を楽しむのが正解か。
読了日:07月05日 著者:小川 洋子

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

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# by hi-g_blog | 2012-08-01 18:29 | 読書
6月に読んだ本
 
今回は自分にしてはめずらしく11冊中10冊が小説。
暑くなってくると小難しいものより、フィクションにひたりたくなってくるのか?とにかく今は小説モード。

月の前半は初めてSF小説にチャレンジしたが、ここ最近は小川洋子さんの短編がお気に入り。大ヒットした『博士の愛した数式』なんかの長編もいいけど短編のほうがハマリますね。

6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2943ページ
ナイス数:27ナイス

インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ちょっと遅いが追悼読書、初タブッキ。 掴み所のないまま読み進め、結末になる最後の章では結構ドキドキ。読み終わってもなんかモヤモヤは残るが…。「大事なのは個人のたましい」と予言者に告げられる章が印象深い。
読了日:06月30日 著者:アントニオ タブッキ
アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)
素晴らしい。江國さんが巻末の解説で書かれてるように、ただこの短編小説に舌つづみをうつのみ。『バルセロナの夜』『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』『また明日…』(←今回の変態度No.1。とんでもないよ、これ)あたりが特にお気に入り。
読了日:06月30日 著者:小川 洋子
より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン  現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)
やっぱりきちんと練習せんとなぁ。ローラー台買おうかな。
読了日:06月27日 著者:西 加南子
十八歳・海へ (1977年)十八歳・海へ (1977年)
いやいや、これが18歳の文章? 確かにこの荒々しさは、若いからこそ書けたのだろう。暴投だらけ。まじめに読み過ぎてもだめなのかもしれないが…。
読了日:06月25日 著者:中上 健次
波の絵、波の話波の絵、波の話
秀英初号明朝で組まれた美しい表紙。ポジフィルムで撮られたであろう気持ちのいい写真。洒落た文章。これでもかと写植で詰めうちされた本文。いい意味で時代を感じさせる1984年の本、新鮮です。
読了日:06月24日 著者:村上 春樹
海
活字フェチな変態短編『バタフライ和文タイプ事務所』が異彩を放っている。アルモドバルに映画化してほしいくらいの倒錯ぶり(笑)。他にも『ひよこトラック』の抜け殻のくだりなど、次々と繰り出される攻撃が何故か心地よい短編集。癖になりそうですな。
読了日:06月21日 著者:小川 洋子
カイマナヒラの家カイマナヒラの家
「サーフィンに出会っていたら、その人生の半分は成功したようなもの」。そんなものなのか?ハワイ、サーフィン、ビーチの大きな家…。縁のないものが読むと、あまりに絵空事だが、たまにはこんな心地よい小説もいいかな。そしてなにより、写真が素晴らしい!いい本でした。
読了日:06月19日 著者:池澤 夏樹
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)
なるほど、止まらなくなる面白さ。辛気くさくないタイプのSFでテンポもよい。みなさんがおっしゃってるように、どうしても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と重ねながら読んでしまいます。相手をわざと怒らせてボタンを押させようとするくだりは、あまりに古典的で、今の時代ではつっこみどころ(笑)。
読了日:06月18日 著者:ロバート・A. ハインライン
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
署長ビーティが、焚書により世の中に幸せがもたらされるメカニズムを語るくだりが強く印象に残る。頭のいい子を苛めるいじめっ子の例えがアメリカと見事に重なるなぁ(もちろん今の日本も…)。本など読まず、小難しいことは考えず、テレビばっかり見て、楽しけりゃ幸せになれる?? 悲しいかな、この本の戒めは全く古くなく現代にも必要なのだ。
読了日:06月14日 著者:レイ ブラッドベリ
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
言語の単語数を極限まで減らして国民から思考を奪い去ろうとする試みが恐ろしすぎ。ウィトゲンシュタインの命題「言語の限界が思考の限界である」が元ネタなんだろう。矛盾する二つの考えを同時にもつ「二重思考」といい、国民をいかにしてビッグブラザーの管理下に置くかの設定の深さが、この作品を名作たらしめている。おそるべしジョージ・オーウェル!解説がピンチョンなのもスペシャル感があって◎!!
読了日:06月10日 著者:ジョージ・オーウェル
幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
読んでよかった!SFの古典的名作。「幼年期」ってそういうことなんですね…。なにしろスケールがでかく、歴史、宗教、科学なんかを超越した視点に驚愕。唯一類推できるのは宇宙の理、老子のいうところの道(タオ)とか…。人類はどこにむかっていくのか?何のための存在するのか?非常に哲学的なのであります。
読了日:06月04日 著者:アーサー・C・クラーク

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

 
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# by hi-g_blog | 2012-07-02 18:22 | 読書
SF入門

ここ最近、SF小説にはまっています。

先日書店で立ち読みした「ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思うを本を紹介します。」なる本で、アーサー・C・クラークの代表作『幼年期の終わり』が紹介されていたのがきっかけ。あまりにそそられたので、そのままハヤカワ文庫棚に直行!

突然やってきた宇宙人に地球が支配される。しかし、そのおかげで地球からは戦争も国境も貧困もなくなります。宇宙人は人類から上帝(オーバーロード)と呼ばれ、神にも等しい存在になるが、理由あって人類に前に姿をあらわさなかった。50年後、満を持して人類の前にあらわしたその姿とは…。人類は何のために存在し、何処に向かっていくのか…。

いや、あまりのスケールの大きい展開と哲学的・形而上的な内容にびっくり。こんな名作、何故今まで読まなかったのか?と少し後悔もしたが、本は新しいジャンルに入門したてのころが新しい出会いに感動できるので一番楽しい。

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次に読んだのは、これも名作ジョージ・オーウェル『一九八四年』。村上春樹の「1Q84」の下敷きとしてもあまりに有名。ビッグブラザーによって管理下おかれ、四六時中監視されている全体主義社会の未来・1984年の物語(これが1948年に書かれている)。

全体主義社会となった近未来1984年(書かれたのは1948年)。国民は“ビッグブラザー”によって管理下おかれ、双方向テレビ・テレスクリーンにより四六時中監視されていた。これに不満をもった主人公は伝説的な地下組織に近づいていくのだが…。

これからの世が、全体主義におちいってしまうとは考えづらいが、街中防犯カメラだらけで、結果的に監視下状態にあるのは同じ。防犯カメラの映像をニュースで見ない日はない。こういうのって「悪い犯人をつかまえるためには必要でしょ?」と正論らしきことを言われると反対できないことでもあるのでなおさら恐ろしい…。

この後、先日亡くなった巨匠ブラッドベリの『華氏451度』を経て、SF御三家の一人、ハインラインの『夏への扉』を読書中。
古典的名作といわれるものばかりだが、正直SFをなめてました。特にブラッドベリなんか作品から著者の人柄や思想が見事に伝わってくる高次元の文学を堪能できました。
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# by hi-g_blog | 2012-06-15 19:13 | 読書
連続箕面ライド
 
ロードバイクで2週続けて箕面へ山登り。

いつものコース、東側から登って、勝尾寺経由で西側、箕面駅まで下る。これだと豊中市の自宅をでてから帰ってくるまで30kmに満たない距離なので午後遅くからのちょっとした時間で楽しめます。
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この勝尾寺を過ぎてから、箕面の滝までの緑に囲まれた緩やかな下りが自分的ベストコース。緑と渓流を眺めながらの快走路、そして適度なカーブ。西に向かって走るため、時間によっては逆光の木漏れ日の中を走ることができるのがまたよし。
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自宅からそう離れていないところに、何回行っても飽きないコースがあるのは幸せなものです。
 
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# by hi-g_blog | 2012-06-11 19:06 | ロードバイク
セレクト本の衝動買い4冊
 
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今日は昼食後に本の衝動買い4冊!

購入済みの積読本が何冊もたまってるので、買うつもりはさらさらなかった。しかし、セレクトされてたラインナップがいけない。事務所近くのgrafの3階ショップの本コーナー。所有欲をそそられる本ばかりで、どうやら今の時期は「海」をテーマに集められているようです。(『BOOKS+コトバノイエ』という古書店によるセレクトとのこと。素晴らしい。)

本棚ももってないのに、「本棚に飾りたい」という理由で買いそうになるので始末に負えないが、やっぱり本は読んでナンボ。“本当に読みたい内容か?”を基準になんとか絞って下記4冊を購入。

 『海』小川洋子
 『カイマナヒラの家』池澤夏樹
 『十八歳、海へ』中上健次
 『ビッグ・サー』ジャック・ケルアック

海がテーマなので、なんとか夏が終わるまでに読まねば…。
 
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# by hi-g_blog | 2012-06-09 15:22 | 読書
5月に読んだ本
 
読書メーター、5月に読んだ本のまとめ。

吉本隆明氏の本は未読だったので、亡くなられたのを機にとっつきやすそうなものを2冊。

そして、大きく印象にのこったのはリシャール・コラス『旅人は死なない』。シャネル日本法人の社長だそう。興味深い作家です。

5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1236ページ
ナイス数:18ナイス

旅人は死なない旅人は死なない
ぼくの田舎・室戸が出てくるので、衝動買い。好き嫌いが大きく分かれそうなテイストの短編集だが、ライカ、ハーレー、フェルメール、エリオット(アーウィット)なんかのキーワードにひっかかる男性は間違いなく買い!(片岡義男好きの人とか) 一生をかけてフェルメールの全作品を観ようとする無口な角刈り寿司職人の短編なんて他では読めないでしょう。
読了日:05月30日 著者:リシャール・コラス
真贋 (講談社文庫)真贋 (講談社文庫)
真贋。善悪や利益にとらわれない、ほんとうはこうじゃないか?といった思考に近づくための本。インタビューをまとめたものだからなのか、最終的にぼやっとしてしまった印象はあるが、その分読みやすい。
読了日:05月25日 著者:吉本 隆明
もっと知りたいツール・ド・フランス (ヤエスメディアムック363)もっと知りたいツール・ド・フランス (ヤエスメディアムック363)
ツールの裏側がさらっと覗けて面白い。が、内容はさほど濃くないので醍醐味が伝わってくるほどではない。ジロ真っ最中でツールももうすぐな今、書店でみかけて買わずには入られなかったが、コストパフォーマンスは悪いかな…。
読了日:05月20日 著者:山口和幸
哲学塾授業  難解書物の読み解き方哲学塾授業  難解書物の読み解き方
難易度・高し。読者を選ぶ本であることは間違いない。読んでいても、何を読み解いているかわからなくなる…。本気で哲学の名著を読み解くことは、ここまで覚悟のいるものなのですね。
読了日:05月15日 著者:中島 義道
ほんとうの考え・うその考え―賢治・ヴェイユ・ヨブをめぐってほんとうの考え・うその考え―賢治・ヴェイユ・ヨブをめぐって
宮沢賢治、ヴェイユ、ヨブ記を通して個別の信仰ではなく、普遍宗教・普遍倫理へと近づこうとする考察。特にヨブ記の解説がかわりやすくてよかった。キルケゴールとカフカを同列にくくっていたのには妙にナットク。
読了日:05月06日 著者:吉本 隆明

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

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# by hi-g_blog | 2012-06-01 19:25 | 読書
絵本『ピオポのバスりょこう』
 
え〜、今日は宣伝です。
ぼくがいつもお世話になっている絵本作家“えかきむし”こと中川洋典さんの新刊絵本が今月25日に発売されています!

タイトルは『ピオポのバスりょこう』。“中南米版はじめてのおつかい”なのですが、著者曰わく「室温が確実に5℃上昇する!」との熱い内容。

ぼくがまずノックアウトされたのは、本分中から抜き出したカバー見返し部分の文章。

「おう。ここからは ノンストップだぜ。
さあ、ぼうず、のったのった!」
バスは うなりを あげて はしりだしました。


どうです、出だしからそそられませんか?この文章を見返しにセレクトした人は偉い。中身もいい意味で乱暴!かつ、熱い!! 物語はシンプルですが、舞台が日本だと成り立たなかった設定が面白い。あと、“山”の描き方。グワ〜ンと生きてるような描き方で、山なのに平気で傾いてたりします。これが、ぼくが密かに気にいってる点です。

興味がわいた方は、お子さんがいらっしゃる方も、そうでない方も、騙されたと思ってお買い求めください。
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# by hi-g_blog | 2012-05-30 19:19 | 仕事の周辺


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