カテゴリ:読書( 33 )
7月に読んだ本
 
夏はなぜか読書がすすみます。暑くなると難しい本を読みたくなくなり、読みやすい本やページ数の少ない本ばかりをセレクトするから、というのが最近気づいた自説なのですが…。

7月は芥川賞・直木賞作品の他、人から薦められて借りた本が3冊。テーマを与えてもらっての読書が新鮮。“読ませたい”と思った本を読ませていただくのもいいものです。

7月に読んだ本、まとめ↓
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by hi-g_blog | 2013-08-02 18:51 | 読書
セレクトBOOK
 
本は自分の中で購入のハードルが低く、読みかけの本が何冊もあるにもかかわらず次から次へと買ってしまいます…。今日も、ふと立ち寄った店舗にセレクトBOOKコーナーができていたので2冊GET。
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ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』
帯コピーで深澤さんが書いているように、ブルーノ・ムナーリは“偉大なデザインの先生”。彼の本には金言がたくさんつまってます。この本はブルーノ・ムナーリが「創造力」について研究した内容が書かれているようで、“みすず書房”出版なのもあいまって、ともて学術的な雰囲気なのが面白い。

『VICTORY JOURNAL issue4』
こんなかっこいいタブロイド誌があるって知りませんでした。アメリカのスポーツ系グラフィック誌のようで、この号はモハメッド・アリ特集。中身の大半は写真。
 
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by hi-g_blog | 2013-06-04 16:24 | 読書
4月に読んだ本
 
だいぶ更新をさぼってましたが…。読書メーターでの4月分のまとめ。

今回、一番印象に残った読書は進化生物学者ドーキンスの『神は妄想である』。「ゼロ年代の50冊」に選ばれていたのが読むきっかけ。神を信じる・信じないは人それぞれでしょうが、神の存在証明のパターンや、創造主によるインテリジェント・デザイン説に対して進化論(自然淘汰)で論破しようとする様が興味深い名著です。


2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2100ページ
ナイス数:43ナイス

フッサール心理学宣言  他者の自明性がひび割れる時代にフッサール心理学宣言 他者の自明性がひび割れる時代に感想
独我論の事例紹介やフッサール現象学の説明など、前半まではとても面白く夢中で読んだが、心理学へ応用する肝心の後半は、興味本位で読み始めただけの自分ではついていけず。独我論や自我について真剣に考えられる人にはいい本なんだろうな。
読了日:4月30日 著者:渡辺 恒夫
超訳 種の起源 ~生物はどのように進化してきたのか (tanQブックス)超訳 種の起源 ~生物はどのように進化してきたのか (tanQブックス)感想
原典を読んでないので、比較できないがかなり読みやすい。ダーウィンがけっこう世間に気ををつかいながら書いているのが印象的です。今更ながらこの偉業に拍手!
読了日:4月29日 著者:チャールズ・ダーウィン
日本人のための世界史入門 (新潮新書)日本人のための世界史入門 (新潮新書)感想
世界史の大きな流れを掴みたい!と読んでみたが、中身は雑学的小ネタばかり。そんな軽い裏切りがかえって面白かった。歴史は“たまたまである”という著者ならではか。帯コピーのような“世界史のコツ”はわかりません…。
読了日:4月26日 著者:小谷野 敦
神は妄想である―宗教との決別神は妄想である―宗教との決別感想
第3章「神の存在を支持する理由」と第4章「ほとんど確実に神が存在しない理由」の2つを読むだけでも面白い(というか、この2章だけでもOK)。神論争はホント興味深い。なんとも、たまらん一冊です。
読了日:4月24日 著者:リチャード・ドーキンス
ウィトゲンシュタイン入門 (ちくま新書)ウィトゲンシュタイン入門 (ちくま新書)感想
ウィトゲンシュタインはなんとなく好きだが、この本はその“なんとなく”を許容せん。間違っても入門のつもりで読んではいけません。
読了日:4月17日 著者:永井 均
ことりことり感想
他者とほとんど交わらない“ことりの小父さん”の閉じた世界。小説で読むと、大半の人がこの孤独な主人公に感情移入してしまい、それを認めない世間や大衆に嫌悪感さえ感じてしまう。しかし、この本の読者でさえ、リアルな世界では“ことりの小父さん”のような人を敬遠するだろうし、犯人扱いさえしてしまうだろう。嫌悪感を抱いた相手は実は自分自身という、恐ろしさ…。この作品もまた小川ワールド全開でした。
読了日:4月17日 著者:小川 洋子
評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)感想
贈与の経済学で、なるほど、孟嘗君かあ。大好きです。
読了日:4月8日 著者:内田樹,岡田斗司夫 FREEex

読書メーター

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by hi-g_blog | 2013-05-01 17:58 | 読書
11月に読んだ本
 
今月のオススメは圧倒的に『プラグマティズムの作法』(下から2冊目)。
この本は面白かったですね〜。今年読んだ中でもベスト1候補最有力なくらい面白かった。哲学書ですが、かなり読みやすく書かれているので小説以外でノックアウトされる本を探している人はぜひ!

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3627ページ
ナイス数:35ナイス

赤と黒 (上) (新潮文庫)赤と黒 (上) (新潮文庫)感想
レーナル夫人にツッコミながら読んでしまうなぁ。しかし、翻訳のせいなのかわからないがけっこう読みづらい…。
読了日:11月30日 著者:スタンダール
ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社プラスアルファ新書)ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社プラスアルファ新書)感想
日頃、自分も感じてるようなことをハッキリと書いてくれているので、いちいち賛成しながら読めたが、同時に、自分もけっこうB層なのを実感。残念なのは終始たたみかけるような毒舌と主張の連続なので正直疲れる。(まあ、これが著者の持ち味だとも思うが…)言ってることはもっともなことばかりなので、ちょっと惜しい。
読了日:11月26日 著者:適菜 収
音楽 (新潮文庫 (み-3-17))音楽 (新潮文庫 (み-3-17))感想
初の三島作品。フロイト・ユングよろしく精神分析劇が繰り広げられるが、専門用語や難解な表現も少なく、以外にもかなり読みやすい。斬新さや独自性はないかもしれないが、エンターテイメントとして楽しめる大人の小説でした。
読了日:11月23日 著者:三島 由紀夫
小説の聖典(バイブル) ---漫談で読む文学入門 (河出文庫)小説の聖典(バイブル) ---漫談で読む文学入門 (河出文庫)感想
たしかにハイ・ブロウ。高度なので、ついていけない部分も多いが、それ以上に笑えるボケも多くて、難しいのに楽しすぎる不思議な一冊。
読了日:11月21日 著者:いとうせいこう,奥泉 光,渡部 直己
サルトルとその時代サルトルとその時代感想
サルトルの生涯と著作について、読みやすく書かれている。昨年公開された映画『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』を思い出しながら読みました。
読了日:11月20日 著者:白井浩司
徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)感想
『高名の木登り』が大好きです。これを読むために買ったようなものです。
読了日:11月19日 著者:
マクベス (新潮文庫)マクベス (新潮文庫)感想
マクベスより、むしろ夫人がワルやね。
読了日:11月18日 著者:シェイクスピア
アインシュタイン『相対性理論』 2012年11月 (100分 de 名著)アインシュタイン『相対性理論』 2012年11月 (100分 de 名著)感想
相対性理論の入門本は何回は読んだが、何回読んでも(理解しきれていないのか?)面白い。やはり一般相対性理論にいくとわけがわからなくなってくるが、タイムマシンの可能性や宇宙の謎の解明に関する話になってくると、アインシュタインのこの偉業に感動すらおぼえます。
読了日:11月14日 著者:
オイディプス王 (岩波文庫)オイディプス王 (岩波文庫)感想
まず、一日で読めてしまうこの短さがよい。こんなに手軽に格調高い古典に触れられることに感謝!犯人が自分だとはつゆほども思ってないオイディプスがクレオン陰謀説を主張するのが痛々しい。
読了日:11月14日 著者:ソポクレス
古典力 (岩波新書)古典力 (岩波新書)感想
早速この中から読みやすそうなものを3冊ほど見繕って買ってきました。これから読みたい古典の予習にはもちろん、読んだ古典の復習にも◎。しかし、毎度のことながら著者の知識、読書量には圧倒されますね。
読了日:11月13日 著者:齋藤 孝
コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫)コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫)感想
やっぱり『エースをねらえ』は偉大やね、と再認識。
読了日:11月12日 著者:齋藤 孝
犬とハモニカ犬とハモニカ感想
『寝室』『おそ夏のゆうぐれ』『ピクニック』あたりがなんとも味わいがあってよい。やっぱり短編集を読むのは楽しいですな。(源氏物語にまったく興味がないので)『夕顔』だけはついていけず。
読了日:11月9日 著者:江國 香織
白夜 (角川文庫クラシックス)白夜 (角川文庫クラシックス)感想
ブレッソンの映画上映に先んじて原作を読んでみた。空想家にもほどがある主人公。これがどう映像化されているのか楽しみ。それにしてもナースチェンカ、残酷すぎるわ。
読了日:11月7日 著者:ドストエフスキー
自転車で遠くへ行きたい。 (河出文庫)自転車で遠くへ行きたい。 (河出文庫)感想
あ〜、久しぶりに長距離乗りたくなってきた。モチベーションアップBOOK。
読了日:11月7日 著者:米津 一成
プラグマティズムの作法 ~閉塞感を打ち破る思考の習慣 (生きる技術! 叢書)プラグマティズムの作法 ~閉塞感を打ち破る思考の習慣 (生きる技術! 叢書)感想
この本はハマりました。敷居の低い名著!自分が常日頃考えてたことや課題が分かりやすく書かれている、と思った人も多いのでは? 哲学本でありながら、徹頭徹尾、一般人にわかってもらうために書かれている、まさにプラグマティックな本。こんなところで「論考」や「言語ゲーム」に出会えたのも嬉しい。ぴんと来ないウィトゲンシュタインの思想が、こんなにすんなり自分たちの日常に繋がるなんて感動でした。
読了日:11月6日 著者:藤井 聡
アメリカを動かす思想─プラグマティズム入門 (講談社現代新書)アメリカを動かす思想─プラグマティズム入門 (講談社現代新書)感想
アメリカを動かす自由主義・民主主義・資本主義らの根底となる下部構造としてプラグマティズムがあるんじゃないかとの考察。“リベラル”対“保守”など大統領選決戦直前の今、タイムリーに楽しめる一冊。
読了日:11月1日 著者:小川 仁志

読書メーター

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by hi-g_blog | 2012-12-04 19:13 | 読書
10月に読んだ本
 
2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2906ページ
ナイス数:34ナイス

ホメロス オデュッセイア〈下〉 (岩波文庫)ホメロス オデュッセイア〈下〉 (岩波文庫)感想
ホメロスは自分に向いてなかったみたいで、正直何が面白いやら。下巻も結局飛ばし読み。阿刀田さんの「ホメロスを楽しむために」とかにしとけばよかったかな…。
読了日:10月31日 著者:ホメロス
功利主義入門 : はじめての倫理学 (ちくま新書)功利主義入門 : はじめての倫理学 (ちくま新書)感想
功利主義といえば「最大多数の最大幸福」をイメージするぐらいで批判的にしか考えてなかったが、あまりに自分の知識不足だったことがわかり反省…。本当に読んでよかったと思える、まさしく良書。
読了日:10月30日 著者:児玉 聡
ソクラテスと朝食を 日常生活を哲学するソクラテスと朝食を 日常生活を哲学する感想
親しみやすそうなふうを装っているが要注意。いろんな哲学者の考えがたくさんででくるが、じっくり紹介されていないので、意外と分かりづらくのめりこめない。コンセプトは面白いが…。
読了日:10月30日 著者:ロバート.ロウランド・スミス
独学術 (ディスカヴァー携書)独学術 (ディスカヴァー携書)感想
白取さんのセンスに憧れる。しかし、書かれてあることはけっこう、厳しいんですよね。なかなか真似できない自分がいる。「純粋理性批判」は、けっして難解ではないってホンマかな?
読了日:10月29日 著者:白取 春彦
アホの壁 (新潮新書)アホの壁 (新潮新書)感想
書店でみかけてガルシア・マルケスやフロイトの引用に興味をひかれたので衝動買い。“アホ”連発で楽しい本でした。
読了日:10月28日 著者:筒井 康隆
10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)感想
立ち読みしてたら、やめられなくなって購入。“本好き”がつたわってくる本は楽しいですね。
読了日:10月28日 著者:齋藤孝
拉致と決断拉致と決断感想
蓮池さんたちが戻られてから、進展がないことがなんとも歯痒い。
読了日:10月24日 著者:蓮池 薫
ドーン (講談社文庫)ドーン (講談社文庫)感想
これは凄い。ハリウッド映画的なエンターテイメント小説でありながら、主軸は「分人」という著者の哲学的考察。そこに「1984年」を彷彿とさせる防犯カメラによるプライバシーと犯罪率とのジレンマや、「華氏911」などでも扱われていた軍を取り巻くアメリカの問題がしっかり描かれている。いい意味でお腹いっぱい。感服しました。
読了日:10月20日 著者:平野 啓一郎
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)感想
なるほど〜。これは面白い。共感できる部分が多く、ページをめくるたびにうなずいてる感じ。著者の論理立てたクリアな思考がよくわかります。個人的に今年のベスト10冊入り間違いなし。
読了日:10月11日 著者:平野 啓一郎
旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)感想
小ネタ・ギャグをはさんでいるだけでなく、終始一般人レベルの目線を忘れずに語ってくれる阿刀田さん。ポイントをおさえて分かりやすいだけでなく、旧約聖書を語るのにサルトルをもち出してくるところなんかシビれます。
読了日:10月6日 著者:阿刀田 高

読書メーター

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by hi-g_blog | 2012-11-02 16:54 | 読書
9月に読んだ本
 
9月は読書より、見るべき映画が多く、休日のたびに映画館ばかりいくはめに。
アンゲロプロスの追悼上映、タルコフスキーの生誕80周年映画祭にホセ・ルイス・ゲリン映画祭と主に旧作なんですが…。

なので、今月の読書で一番よかったのは『アンゲロプロスの瞳』。難解で有名なアンゲロプロス作品についての書籍です。これのおかげで見終わったアンゲロプロス作品がより楽しめました。本がないとわからないってのもどうかという気がしますが…。昔よくあったゲーム攻略本を見ないとゲームクリアできないみたいな(笑)。

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2022ページ
ナイス数:31ナイス

ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)感想
やっぱりこれは読んでおかないと、と読み始めたものの、もうひとつのめり込めず。回想(自慢話?)が長いなど、突っ込みながら読んでしまう。しかし、ここまできたので下巻もなんとか目を通します。
読了日:9月25日 著者:ホメロス
アンゲロプロスの瞳―歴史の叫び、映像の囁きアンゲロプロスの瞳―歴史の叫び、映像の囁き感想
「予備知識」や、「傾向と対策」がなければなんのこっちゃわからないアンゲロプロス映画の予習・復習に最適。この本のおかげでより作品を楽しめました。特に『旅芸人の記録』を中心に書かれている。著者曰わく「アンゲロプロスの『旅芸人の記録』以外の作品は『旅芸人の記録』の脚注にすぎない」。(表紙はなぜかアレクサンダー大王ですが…)
読了日:9月19日 著者:若菜 薫
ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)感想
やはり実話は強い。興味深い。演出過剰なヘタな小説よりいいのは間違いない。この企画を実現させたポール・オースターに拍手!
読了日:9月12日 著者:
最果てアーケード最果てアーケード感想
たしかにこれは「最果て」ですね。なるほど。電話がつながらなかったり、遺髪レースを編んでもらえるなど伏線が…。鈍感な僕はそういう部分をスルーして読んでました。 この作品もまた、何かにとらわれてしまった人ばかりが登場する、がんじがらめな小川ワールド全開の物語。
読了日:9月12日 著者:小川 洋子
きみが住む星きみが住む星感想
これは正直、まともには読みづらいかな(読んでるこっちが恥ずかしくなる)。いっぽう、エルンスト・ハースの写真は素晴らしい!
読了日:9月4日 著者:池澤 夏樹,エルンスト ハース
キッチンキッチン感想
初ばなな。「人は自分の進む道を選択できると思っているが実は決められていて選ぶことができない」と主人公が悟ってしまうシーンがかなり印象的。それにしても文章がいい、素晴らしい。
読了日:9月4日 著者:吉本 ばなな
博士の本棚 (新潮文庫)博士の本棚 (新潮文庫)感想
小川さんがどれだけ本好きなのかがわかる、本への愛にあふれたエッセイ。こういうのを読むと読みたい本が増えてしまいます。
読了日:9月1日 著者:小川 洋子

読書メーター

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by hi-g_blog | 2012-10-01 18:37 | 読書
8月に読んだ本
 
先月は6冊中、タルコフスキー映画の原作が2冊。
『ストーカー』(今となってはこのタイトルは変に感じる)は、なぜか絶版なのでボロボロの中古の文庫本を2350円かけて購入しちゃいましたが…。

8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1736ページ
ナイス数:27ナイス

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)
なるほど、タイトルは『ストーカー』より『路傍のピクニック』のほうが好きだな。来訪者の残した痕跡(ゾーン)に群がる人間たちが、ピクニックの食べ残しに群がる虫たちなのか。その虫のような存在である人間の魂の叫びが印象的です。
読了日:08月31日 著者:アルカジイ・ストルガツキー,ボリス・ストルガツキー
虚像の道化師 ガリレオ 7虚像の道化師 ガリレオ 7
科学・物理の色合いが薄くなって普通の推理ものに近くなってきた感があるのは気のせいか?せっかく久しぶりの短編なのだから、もっと片寄ったストーリーを期待する。しかし、面白さは相変わらず。
読了日:08月22日 著者:東野 圭吾
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)
思った以上に著者レムのいいたいことが伝わってきづらいので、モヤモヤしながら読み進める。しかし、「不完全な神」の解釈など興味深い内容の連続。
読了日:08月20日 著者:スタニスワフ・レム
伝奇集 (岩波文庫)伝奇集 (岩波文庫)
『円環の廃墟』が大のお気に入り。荘子の世界観にも似てハッと唸らされる。しかし、それ以外はあまり愉しめず…。難解というか、頭にまったく入ってこず。
読了日:08月08日 著者:J.L. ボルヘス
宙ぶらん宙ぶらん
メジャーリーグのはなし『魔術師・ガラ』のありえない展開にびっくり…。乱暴で楽しい短編集でした。
読了日:08月08日 著者:伊集院 静
街場の文体論街場の文体論
「エクリチュール」とか「メタ・メッセージ」とか、読まずにはいられない興味深い内容ばかり!おまけに「ソウル(魂)」でノックアウト。
読了日:08月05日 著者:内田樹

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
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by hi-g_blog | 2012-09-05 18:36 | 読書
7月に読んだ本
 
7月は直木賞・芥川賞の発表がありましたね。買って読んでない本がたまってきるんですが、我慢できずに芥川賞受賞作『冥土めぐり』購入。作家の個性を堪能できる一冊でした。

おしくも直木賞はとれなかった『楽園のカンヴァス』もルソーの絵を観に行きたくなる面白い作品。

7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1968ページ
ナイス数:31ナイス

冥土めぐり冥土めぐり
この筆力に引き込まれる。面白い。鹿島田さんの作品は初めてだが、これからもっと凄い作品を生み出してくれるんじゃないかと期待しちゃいます。
読了日:07月31日 著者:鹿島田 真希
飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)
なんか、こういう清らかな物語を読んだのは本当に久しぶりのような気がする。幾人かの素晴らしい大人がでてくるのがいい。
読了日:07月22日 著者:ケストナー
経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)
このまま進むと地球環境がもたないと皆わかっている、わかっていながらも経済成長は肯定する。まさしくジョージ・オーウェルの二重思考。また、自国の軍隊が一番殺しているが自国民との事実も恐ろしい。歴史・政治がここまで研究されていながら、理想の姿に変えられない人間の力にあらためて愕然とする一冊。
読了日:07月18日 著者:C.ダグラス ラミス
楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
アンリ・ルソーへの愛が伝わってくる、たまらない作品。MoMAに行きたくなる!NYは無理でもとりあえず大原美術館に行ってこようかな?
読了日:07月14日 著者:原田 マハ
決して逃げなかった男たちの教え 戦国策伝決して逃げなかった男たちの教え 戦国策伝
この本は著者の亡き朋友にささげるとのこと。そのエピソードが載ったあとがきが泣ける。それにしても戦国策はおもしろい。中国の長い歴史の中でも興味深いエピソードに事欠かない特別な時代ですね。
読了日:07月13日 著者:山口謠司(やまぐち・ようじ)
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
あいかわらず肩の力がぬけまくり。最後の付け足し「今週の村上」まで含めてヌケ具合が完璧。村上春樹×大橋歩×葛西薫の超大物ばかりでここまでゆるい本をつくっているというのが気にかかってます。面白いなあ。
読了日:07月11日 著者:村上 春樹
まぶた (新潮文庫)まぶた (新潮文庫)
気持ち悪いほうにベクトルが振られすぎじゃないかと心配になる短編集。ホラーか?と思ってしまうほど。まぶたを切り取られたハムスターや、不気味に光る野菜、背泳ぎのカタチのまま腕がおりなくなった少年。一番恐ろしかったのは、排水溝に長い間詰まっていた人参を鍋にいれる料理教室のおばさん先生…。
読了日:07月07日 著者:小川 洋子
沈黙博物館 (ちくま文庫)沈黙博物館 (ちくま文庫)
小川ワールド全開でこれもまた面白い作品。問題は読む側がどう消化するかだ。なぜ乳首?シロイワバイソンって? 読みやすさに反比例して突っ込みたくなる要素が満載。しかも終盤はミステリーっぽくも読めてしまうものだから大変。もちろん謎ときはないので、このモヤモヤ感を楽しむのが正解か。
読了日:07月05日 著者:小川 洋子

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
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by hi-g_blog | 2012-08-01 18:29 | 読書
6月に読んだ本
 
今回は自分にしてはめずらしく11冊中10冊が小説。
暑くなってくると小難しいものより、フィクションにひたりたくなってくるのか?とにかく今は小説モード。

月の前半は初めてSF小説にチャレンジしたが、ここ最近は小川洋子さんの短編がお気に入り。大ヒットした『博士の愛した数式』なんかの長編もいいけど短編のほうがハマリますね。

6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2943ページ
ナイス数:27ナイス

インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ちょっと遅いが追悼読書、初タブッキ。 掴み所のないまま読み進め、結末になる最後の章では結構ドキドキ。読み終わってもなんかモヤモヤは残るが…。「大事なのは個人のたましい」と予言者に告げられる章が印象深い。
読了日:06月30日 著者:アントニオ タブッキ
アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)
素晴らしい。江國さんが巻末の解説で書かれてるように、ただこの短編小説に舌つづみをうつのみ。『バルセロナの夜』『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』『また明日…』(←今回の変態度No.1。とんでもないよ、これ)あたりが特にお気に入り。
読了日:06月30日 著者:小川 洋子
より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン  現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン 現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)
やっぱりきちんと練習せんとなぁ。ローラー台買おうかな。
読了日:06月27日 著者:西 加南子
十八歳・海へ (1977年)十八歳・海へ (1977年)
いやいや、これが18歳の文章? 確かにこの荒々しさは、若いからこそ書けたのだろう。暴投だらけ。まじめに読み過ぎてもだめなのかもしれないが…。
読了日:06月25日 著者:中上 健次
波の絵、波の話波の絵、波の話
秀英初号明朝で組まれた美しい表紙。ポジフィルムで撮られたであろう気持ちのいい写真。洒落た文章。これでもかと写植で詰めうちされた本文。いい意味で時代を感じさせる1984年の本、新鮮です。
読了日:06月24日 著者:村上 春樹
海
活字フェチな変態短編『バタフライ和文タイプ事務所』が異彩を放っている。アルモドバルに映画化してほしいくらいの倒錯ぶり(笑)。他にも『ひよこトラック』の抜け殻のくだりなど、次々と繰り出される攻撃が何故か心地よい短編集。癖になりそうですな。
読了日:06月21日 著者:小川 洋子
カイマナヒラの家カイマナヒラの家
「サーフィンに出会っていたら、その人生の半分は成功したようなもの」。そんなものなのか?ハワイ、サーフィン、ビーチの大きな家…。縁のないものが読むと、あまりに絵空事だが、たまにはこんな心地よい小説もいいかな。そしてなにより、写真が素晴らしい!いい本でした。
読了日:06月19日 著者:池澤 夏樹
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)
なるほど、止まらなくなる面白さ。辛気くさくないタイプのSFでテンポもよい。みなさんがおっしゃってるように、どうしても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と重ねながら読んでしまいます。相手をわざと怒らせてボタンを押させようとするくだりは、あまりに古典的で、今の時代ではつっこみどころ(笑)。
読了日:06月18日 著者:ロバート・A. ハインライン
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
署長ビーティが、焚書により世の中に幸せがもたらされるメカニズムを語るくだりが強く印象に残る。頭のいい子を苛めるいじめっ子の例えがアメリカと見事に重なるなぁ(もちろん今の日本も…)。本など読まず、小難しいことは考えず、テレビばっかり見て、楽しけりゃ幸せになれる?? 悲しいかな、この本の戒めは全く古くなく現代にも必要なのだ。
読了日:06月14日 著者:レイ ブラッドベリ
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
言語の単語数を極限まで減らして国民から思考を奪い去ろうとする試みが恐ろしすぎ。ウィトゲンシュタインの命題「言語の限界が思考の限界である」が元ネタなんだろう。矛盾する二つの考えを同時にもつ「二重思考」といい、国民をいかにしてビッグブラザーの管理下に置くかの設定の深さが、この作品を名作たらしめている。おそるべしジョージ・オーウェル!解説がピンチョンなのもスペシャル感があって◎!!
読了日:06月10日 著者:ジョージ・オーウェル
幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
読んでよかった!SFの古典的名作。「幼年期」ってそういうことなんですね…。なにしろスケールがでかく、歴史、宗教、科学なんかを超越した視点に驚愕。唯一類推できるのは宇宙の理、老子のいうところの道(タオ)とか…。人類はどこにむかっていくのか?何のための存在するのか?非常に哲学的なのであります。
読了日:06月04日 著者:アーサー・C・クラーク

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

 
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by hi-g_blog | 2012-07-02 18:22 | 読書
SF入門

ここ最近、SF小説にはまっています。

先日書店で立ち読みした「ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思うを本を紹介します。」なる本で、アーサー・C・クラークの代表作『幼年期の終わり』が紹介されていたのがきっかけ。あまりにそそられたので、そのままハヤカワ文庫棚に直行!

突然やってきた宇宙人に地球が支配される。しかし、そのおかげで地球からは戦争も国境も貧困もなくなります。宇宙人は人類から上帝(オーバーロード)と呼ばれ、神にも等しい存在になるが、理由あって人類に前に姿をあらわさなかった。50年後、満を持して人類の前にあらわしたその姿とは…。人類は何のために存在し、何処に向かっていくのか…。

いや、あまりのスケールの大きい展開と哲学的・形而上的な内容にびっくり。こんな名作、何故今まで読まなかったのか?と少し後悔もしたが、本は新しいジャンルに入門したてのころが新しい出会いに感動できるので一番楽しい。

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次に読んだのは、これも名作ジョージ・オーウェル『一九八四年』。村上春樹の「1Q84」の下敷きとしてもあまりに有名。ビッグブラザーによって管理下おかれ、四六時中監視されている全体主義社会の未来・1984年の物語(これが1948年に書かれている)。

全体主義社会となった近未来1984年(書かれたのは1948年)。国民は“ビッグブラザー”によって管理下おかれ、双方向テレビ・テレスクリーンにより四六時中監視されていた。これに不満をもった主人公は伝説的な地下組織に近づいていくのだが…。

これからの世が、全体主義におちいってしまうとは考えづらいが、街中防犯カメラだらけで、結果的に監視下状態にあるのは同じ。防犯カメラの映像をニュースで見ない日はない。こういうのって「悪い犯人をつかまえるためには必要でしょ?」と正論らしきことを言われると反対できないことでもあるのでなおさら恐ろしい…。

この後、先日亡くなった巨匠ブラッドベリの『華氏451度』を経て、SF御三家の一人、ハインラインの『夏への扉』を読書中。
古典的名作といわれるものばかりだが、正直SFをなめてました。特にブラッドベリなんか作品から著者の人柄や思想が見事に伝わってくる高次元の文学を堪能できました。
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by hi-g_blog | 2012-06-15 19:13 | 読書


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