7月に読んだ本
 
夏はなぜか読書がすすみます。暑くなると難しい本を読みたくなくなり、読みやすい本やページ数の少ない本ばかりをセレクトするから、というのが最近気づいた自説なのですが…。

7月は芥川賞・直木賞作品の他、人から薦められて借りた本が3冊。テーマを与えてもらっての読書が新鮮。“読ませたい”と思った本を読ませていただくのもいいものです。



2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3515ページ
ナイス数:85ナイス

風立ちぬ (集英社文庫)風立ちぬ (集英社文庫)感想
「風立ちぬ、いざ生きめやも」と引用しながらも、生への執着が書かれているわけではない。おそらく助からないであろう婚約者との日々に幸福を求める自分を、メタな視点で見ている。主人公が著者自身で、この小説内でも、自分たちのことを書いた小説を執筆しているという仕組みもまた効果的。
読了日:7月31日 著者:堀 辰雄
ヨーロッパ映画ヨーロッパ映画感想
国別に紹介されており、ヨーロッパ映画を俯瞰するのに最適。アンゲロプロスやタルコフスキーの解釈を読むだけで楽しい!ただ、注意すべきは92年の刊行なので、それ以降に活躍したダルデンヌ兄弟やトリアーなんかの作品が入ってないこと。
読了日:7月29日 著者:佐藤 忠男
ホテルローヤルホテルローヤル感想
うまいな〜。どこにでもいそうな人の共感できそうな人間の嫌な面、どうしようもない面をたくさん描きながら、起こっていることは非日常。ついつい興味深く読めてしまう。そのへんの加減がなんとも上手いです。
読了日:7月29日 著者:桜木 紫乃
爪と目爪と目感想
なるほど、こんな文体でも見事に成立してて、しかも読みやすい。幼児の神目線ってつっこみたくなりそうだが、ブログのくだりなど後半にいくほどそれが効いてる。
読了日:7月28日 著者:藤野 可織
憲法問題 (PHP新書)憲法問題 (PHP新書)感想
テーマは「立憲主義」。こんな言葉はまったく知らなかったし、自民の改憲草案についても九十六条と国防軍ぐらいしか意識になかったので、これからの憲法問題を考える視点を与えられました。真の立憲国家でなかった日本とドイツが大戦時に組まざるをえなかった構造や、ヒトラーがワイマール憲法(完全比例代表・国民投票…)の申し子だったことも印象に残ったな。
読了日:7月24日 著者:伊藤 真
新約聖書 1 (文春新書 774)新約聖書 1 (文春新書 774)感想
今まで必読だとは思ってはいても、まったく読む気がしなかったが、新書になるだけでこんなにハードルが下がるなんて(それでも通読はしないですが…)。何故いままでなかったんでしょうね。
読了日:7月18日 著者:佐藤優・解説
「売り言葉」と「買い言葉」―心を動かすコピーの発想 (NHK出版新書 412)「売り言葉」と「買い言葉」―心を動かすコピーの発想 (NHK出版新書 412)感想
一章から四章までは歴代名コピーのまとめだが、 おもしろいのは五章。広告業界以外の人にもさやしく書かれており、著者のコピーや広告にたいする姿勢がうかがわれ最後は軽い感動さえおぼえる。さすがです。
読了日:7月18日 著者:岡本 欣也
想像ラジオ想像ラジオ感想
いや、これは感想が難しいな…。著者の凄さに簡単にはついていけない面もあるのか? なにはともあれ今日は『リデンプション・ソング』を聞きます〜。
読了日:7月16日 著者:いとう せいこう
ニーチェ覚書 (ちくま学芸文庫)ニーチェ覚書 (ちくま学芸文庫)感想
バタイユの作品に触れてから読むと、もっとよかったのだろうか?
読了日:7月13日 著者:ジョルジュ バタイユ
バミングアラウンド―旅のあとに残るものバミングアラウンド―旅のあとに残るもの感想
モンゴル、インドネシア、北海道、中国と放浪を続けるカメラマンの物語。漁船に止まった5羽のカモメの写真が特にいい! こういう写真はいろんなものにチャレンジしてるからこそ得られるものだよなあ。
読了日:7月10日 著者:後藤 大次郎
さよなら渓谷 (新潮文庫)さよなら渓谷 (新潮文庫)感想
映画があまりによかったので、すぐに文庫で読んでみたが、こりゃすごいです。映画の直後でストーリーがわかっているのにラスト付近では、またまた心を揺さぶられました。著者に感服。
読了日:7月9日 著者:吉田 修一
午後の曳航 (新潮文庫)午後の曳航 (新潮文庫)感想
並の中二病の範囲内ではないよなぁ。登たちの妄想がここまで肥大する理由が希薄には感じる。しかし、りっぱであろうとして自分を殴らなかった新しい父親に対して幻滅するくだりは印象的。「この世で一番醜悪なもの=父親」という子供たちの考えに(自分自身が中学生の子を持つ父親ながら)妙に納得したりして、とってもアイロニカルに読めてしまいました。
読了日:7月5日 著者:三島 由紀夫
いまなんつった? (文春文庫)いまなんつった? (文春文庫)感想
クスッと笑ってしまう所が多く、電車の中なんかで読むのは要注意〜。
読了日:7月3日 著者:宮藤 官九郎
夏子の冒険 (角川文庫)夏子の冒険 (角川文庫)感想
ロマンティック・アイロニーなるものをキーワード(読書のテーマ)にして読んでみたが、なるほど、面白い。夢でみるほどの理想の青年にもいずれ現実を感じてしまい、それらギャップが故のアイロニーが“修道院”なんですね。ドストエフスキーの「白夜」のラストとも重なる女性の悪意のまったくない残酷さがこわいっす。
読了日:7月1日 著者:三島 由紀夫

読書メーター

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by hi-g_blog | 2013-08-02 18:51 | 読書
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