美容院プロジェクト02 店の名前
 
美容院プロジェクトは、オーナーとこれからやらなければいけないことなど話しあいながら、徐々にスタートしています。

美容院の名前は以前からオーナーが暖められていた『爽(さわ)』。

アイスの「爽」や「爽健美茶」でなじみのある漢字ですが、“さわやか”という反面、バツがいっぱい並ぶなんだか穏やかならぬ見た目でもあります。

漢字が素材となる場合、ぼくが必ず利用するのが白川静先生の字源辞典『字統』。これで漢字の成り立ちや、そこにこめられた本当の意味を調べます。

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会意。異なる字が会うことで意味をなす漢字。この爽の場合は「大」と「り(バツ4個の部分)」。「大」は人で、「り(バツ4個の部分)」は胸の左右にいれる朱の文身(いれずみ)の模様。婦人の死葬のときに邪霊を防ぐため文身を加えたらしい。
やはり、見た目の印象通りお気楽な文字ではないようです。

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ただし、朱の文身の美しさを表わしているようでもあり、「り(バツ4個の部分)」の字形は窓であり、そこから日光がさしこむ昧爽(朝)の爽の意味がでてきたようです。白川先生の文章は難解なので明確にわからない部分もあるので、私見なのですが、からだの窓を通じて死者との交わりを保とうとしたとも感じます。“大切に慈しみ、美しく飾る”ことと“コミュニケーション”を表わすので、ある意味美容院らしい文字ではないかと思うのです。

そこで、ロゴをどうするか? 爽を使ったロゴは世の中にいろいろありますが、明朝体をベースにしたようなものは、かたいし面白みにかける。爽のもつラインやバツをポイントにグラフィカルにデザインしていくパターンも悪くはありませんが、どうもしっくりきません。

あまり迷うことなく、ほぼ直感的に、手描き文字でいきたいという答えがでてきます。そのほうがオーナー(女性)の持つ暖かい人柄にあうのと同時に、この漢字の意味からくるシリアスさ・緊張感も表現できる気がします。(次回につづく)
 
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by hi-g_blog | 2011-08-31 17:08 | 美容院プロジェクト
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